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30歳 女性「 口もとを 下げてほしい 」 24か月(上下顎前突症)
30歳の 女性です。
「 口もとを 下げてほしい 」との事で来院されました。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/30e7553d1e738ca3601a7d2eddbe75d8-600x400.jpg)
下の前歯に隙間があります。上下の前歯が噛んでいません。
「開咬症」(かいこう)と呼ばれる状態です。前歯で噛むことはできません。
この問題以外にも 口もとの問題があります。
横から見ると
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9575e2a30242469f55282f9d0f095448-scaled-e1691419564738-600x686.jpg)
前歯が かなり出ています。 ”出っ歯” の状態です。
上の前歯の 出方に目が行きがちですが、下の歯も前にせり出しています。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/6e4c10531d672a2d494e9500621c7336-600x199.jpg)
上下の歯は前に傾斜して、顎の骨ごと前に傾斜して出ています。
なぜでしょう?
今回の場合、原因は2つ考えられます。
1つ目は、歯の1本、1本が大き過ぎるため、前に押し出されて 歯ならびが、前後に長くなっていること。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/2bb268a3facd88cae87ad27112867679-scaled-e1691445253155-600x423.jpg)
2つ目は、下あごの隙間と前歯で噛んでいない(開咬)の状態の原因です。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/933bdd402eb1dd75f80689771a7dbd1c-scaled-e1691445316555-600x458.jpg)
この方は、舌で下の歯を習慣的に触って(押して)いました。
(治療と同時に舌のトレーニングも行います)
前歯にはっきりとした隙間があり、通常よりかなり歯ならびが 前後に長いです。
この影響で上下の前歯が ”出っ歯” になっていています。
このため、口もとが出ていて、あごが 無いように見えます。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/da2823a5b8b8d16d00ea2a4354ceaeb8-scaled-e1691446145552-600x879.jpg)
下の歯の傾きが大きいために、受け口のような横顔のバランスです。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/07/e85750f357c770c86128b8fdc43e97b9-scaled-e1688336385856-600x913.jpg)
かなり、口が閉じにくいそうです。厳密にいうと口は閉じきれていません。
レントゲン写真を見てみると、
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/eca1e55e983df0d0e6dc9073bf6e6a4b-600x600.jpg)
上の歯が それぞれ前方に大きく傾斜して、前に押し出されています。
E-ラインからも上下口唇が出てしまっています。
横顔を見てみると、
上下の口唇が 突出しています。とくに下唇の突出が激しい状態です。
歯によって唇が押し出されている影響です。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/1c17253402057b381cbe1c5a2c2f2838-scaled-e1691445402102-600x367.jpg)
(お顔の写真の使用にはご本人の承諾を頂いています)
あごが 無い状態です。
上下の口唇が前に飛び出しているため、鼻が低く見えてしまいます。
典型的な ”口ゴボ” の状態ですね。 「口もとを下げて欲しい」との事でした。
正面から見た時の、口もとの出っ張り感も気になります。
![口ゴボ治療前](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/86dba7f033541dce2924048d6312953b-scaled-e1691445347325-600x346.jpg)
(お顔の写真の使用にはご本人の承諾を頂いています)
力を入れないと、いつも歯が見えて口が閉じきれません。
力を入れて口を閉じているため、下あごに緊張感があります。
前歯の傾きが 大きいため、口もと(鼻の下、下唇)が出っ張っています。
「口もとを下げたい、”口ゴボ”を 直してほしい」との事でした。
前歯の 傾きによって、”出っ歯” になっています。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/581e3971c64bd468bb35e2e88da2a2eb-scaled-e1691445475308-600x350.jpg)
(お顔の写真の使用にはご本人の承諾を頂いています)
前歯の隙間、非対称感も目立ちますね。
写真よりも実際は前歯が出ている感じがあり、歯を見せて笑いにくいとの事です。
「”出っ歯”も治してほしい」との事です。
開咬を伴う 上下顎前突症です
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/1057a9e7b5b2d4e025a4307e40c1fff4-600x402.jpg)
”口ゴボ”と、開咬症を治すために上下顎左右の小臼歯抜歯を行い、前歯を後方に移動させました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/077e1c66ceb60a20345f2fa2dd0b5fe7-600x402.jpg)
2021年の4月17日にスタートして 、2023年の4月24日に 終 了 しました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/13b288300227474223505da30f5f8bf2-600x402.jpg)
治療期間は24か月でした。
抜歯を行ったことで、前歯が下がり、上顎の前後的な距離が適正になりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/614b6cede9a436d09d6f0dd176f605b9-600x250.jpg)
同じように 下あごも、抜歯の空隙に歯を移動することにより前後的な距離が短くなり、適正な長さになりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/cfa7702ba33bedd87649b497c62fa958-600x263.jpg)
上下の顎が適正な長さになった、この効果で上下の前歯が下がりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/c471e9b5b0679e16c2f77f77b5a3400d-600x348.jpg)
治療前後で前歯の傾斜がかなり改善しました。
レントゲン写真で確認しても上下の前歯は 大きく下がり、
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/f630a0df212a09d31ebe4e4b623d8d85-600x600.jpg)
前に飛び出していた上下の前歯の傾きが正常化しました。
上下の口唇もかなり下がりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/444bf15f2dfd59aed74194cbdfa8cfbb-scaled-e1691446187497-600x872.jpg)
口もとの飛び出した感じもなくなり、鼻の下、下唇の形が整いました。
歯ならび が変化したことで、口唇が大きく変化しました。
![口ゴボ治療前後](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/044109e53585d195a19e2c2c2642fb84-600x482.jpg)
上下の口唇が大きく下がり、あごのラインが綺麗になりました。(あごが できました。)
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/fd46e8c795b2117d0f65487aa9acee84-scaled-e1691446916440-600x364.jpg)
口もと の出っ張り感が 解消され、自然に お口が閉じられるように なりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/5c2f7e86c0c8b9251e4444e268135f72-600x210.jpg)
口もとが上下ともに下がった効果で、鼻が高くなったかのように見えますね。(鼻の高さは変わりません)
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”おとがい”の緊張感も解消し、口もとの ”もっさり感” が解消しました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/b24cb23d9b929b0f3a08f15920e03752-scaled-e1691445376284-600x346.jpg)
自然に口が閉じられるようになり、
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/d31a1d7f2893ef7465edd452e33ecfec-600x199.jpg)
口もと(鼻の下、下唇)の出っ張っている感じが解消しました。
口もとが 下がり、”口ゴボ” ではなくなり、スッキリとした印象のお顔になりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/13d4d3a850053055f52a74d142a6daec-scaled-e1691445433464-600x350.jpg)
”出っ歯”感、前歯の隙間が解消しました。
開咬の状態が改善したことで、前歯でしっかりと噛めるようになりました。
![](https://www.miyabi-clinic.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/2109d44b23a1e9bc0c2acaef0d634d17-600x201.jpg)
ご本人もたいへんに満足され、喜ばれていました。
素敵な笑顔になりました! (#^.^#) 自信をもって思いっ切り笑ってください。
ありがたいことです。
30歳 女性 叢生を伴う 上下顎前突症 治療期間24か月 唇側矯正装置(ホワイトワイヤー)を使用した上下顎第一小臼歯抜歯治療 参考治療費 約67万円(消費税込み73万円) (精密検査から終了まで) 矯正治療に伴う副作用の歯肉退縮、知覚過敏、失活、歯根吸収などは認められませんでした。
投稿日 : 2023年08月08日(火)
カテゴリー : 上下顎前突症[口元のもっさり感]
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